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こひちろうの独り言


マネージャーの独り言を綴ってみたりします。
by forumhiroshima
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仁保島の秋祭り

島の南海岸、といっても埋め立てられ島でなくなった仁保島の楠那に住み始めて1年がすぎて、昨年に無理やりに手伝いにもぐりこんだ丹那の穴神社の秋祭りの季節がめぐってきた。
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穴神社は丹那の集落の祭りで、楠那の住人にも地元の若宮神社の祭礼がある。土井さんは楠那だからな!と、昨年町内会のスタッフが、「残念」??そうに話しておられた。そう、ここはとても、縄張が厳しい。
丹那の集落の西にある船溜りにかかる橋が「大河口橋」で船溜りは埋めたてられて、西隣の大河の集落との共同の波止場になっているのに。「大河・」で、祭りのスタッフはとても気に入らないらしく、「あれは丹那の橋だ!」と話す。
祭りはその集落の縄張を強く印象させる。また、それができる仁保島の南海岸の各々すこし離れている、各集落たち、ってことだろう。

昨年もちょっと町内の外者としての、お手伝いに違和感があって、町内会の集会場になっているお好み焼き屋さんに近寄らなかった。が、祭りの世話役から電話があって、そのお好み焼き屋にスケジュール置いておくから、見てくれと、連絡があった。チョッとうれしい。

まず、幟立てが一週間まえの日曜日。これが台風18号で、火曜日に延期。数人で立ち上げる。祭りは土、日の2日。土曜日の早朝から餅つき。このもちはお供えと持ちまき用。120kgのすごさ。その夜の獅子舞から祭りは始まる。
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翌朝の7時から全戸の扉をたたいて、早朝の獅子舞のデリバリーが始まる。獅子舞いりませんか?、の御用聞きは少年たちが主役。お呼びがあれば、獅子舞は玄関から奥座敷から、ご要望のお答えする。けっこう室内への呼び込みが多い。
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仁保島の秋祭り_d0089494_2114787.jpg
コンビニからもお呼びがかかる。料金はお米か、百円以上のお金のお供え。老人たちは必ず正座で神妙にされていて、獅子舞いの動きにもメリハリがついてくる。終わるとねぎらいの言葉がかかる。朝の空気がいっそう澄んでくる。
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獅子舞は少年や青年たち。横笛と太鼓がライブで伴奏する。獅子舞のグループは3つで町内を手分けしていて、伴奏の笛は各グループに数人。その数人は、ハンパじゃなくて、十年二十年の吹き手がズラリ。各々の手にある横笛は100年ものだという。吹き手は腰に数本の笛をもってくる。湿度で変るから、だそうだ。神社拝殿での神事の笛も専用があるのだそうだ。

もう十年もたっただろうか、早朝にここに自転車で走りに来て、横笛の音色にひきつけられた。小学生のころラジオで聞いた笛吹き童子のテーマソングだ!笛の音色が朝の陽光に流れる中に浴衣の着流しで少年の獅子が舞う。こんなことが、あるのだ!
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獅子舞は昼過ぎに終了。お弁当をもらって解散。ごご一時すぎ、お宮集合。
浴衣の青年や少年がお湯の神事を準備。ふたつの釜のどちらが早く沸くか?が占い。終わると、神主さんの祝詞がはじまる。
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神主さんは、島の北の仁保姫神社からおいでになっている。江戸期まで仁保姫神社は八幡様で神紋は三つ巴。この穴神社は厳島神社と同じ三つ亀甲紋。
世話人曰く、仁保姫から神紋を巴にするように言われているが・・・。町内会役員「仁保姫さんよりこちらが古い・・はずだから三つ亀甲」青年たちは「穴神社にある伝承に“やまんば”の話があって、そのばばあが持つ合わせ斧と丹をいれたハッピを先輩たちが三十年前につくった。それでいい」と。みなさん、独立独歩ですなあ。
仁保島の秋祭り_d0089494_214778.jpg

亀甲紋は甲羅を焼く占いをする神々に使用される神紋。八幡神は人に神が降りる御神託型。だとおもう。湯釜神事は亀の甲羅を焼く神事の流れじゃないだろうか。だから神紋は軽々しくはできない、ですよね。

湯釜神事のあとに餅まき。こぶりな紅白の小もちは包まれず裸で撒かれる。地ベタの砂がついても皆さん、大興奮です。

いよいよ神輿がお出まし。そのあとに少年たちの大名行列。子供達は各々三方にお供えをもって行進する。お供えに息がかかってはならない!と小さな木の葉をくわえている。とても神妙な表情がとてもかわいい。が、子供達の行列にならんで、お母さんの行列ができる。“過保護・者”との声もある。お母さんにも木の葉くわえてもらったら、どうでしょうか?
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町内会スタッフでの餅つきをしながら、「九州の博多の海の中道のさきっぽの島でみつかった“漢倭奴国王”金印にある奴・ナは小さな国を表すという説(日本の海賊・長沼賢海S32)があるよ。穴は江戸時代には安那と書かれている。宇品はウジ那、タン那、クス那、ヒウ那と呼ばれるのは?」と切り出すと、皆さんの丹那の古代話ウンチクが盛り上がった。

幟も倒されて、始末が終わって解散すると「土井さん家に寄りんさい!仁保島の話の本があるけえ」とスタッフが声をかけてくれた。いただきます!よ。大好きなんだから。

次の秋にこの祭りにいるだろうか?オレ?
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by forumhiroshima | 2014-10-14 21:05
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