こひちろうの独り言


マネージャーの独り言を綴ってみたりします。
by forumhiroshima
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メモ帳

砂の器

「昨夜の雨で、うずたかく積まれた鉄の切り屑は、一夜のうちに赤錆びていて、なま暖かい風が窓から工場の中に躍り込むと、久しく忘れていた匂いを嗅いだように、深い息をした。春は鉄までが匂った。 小関智弘・錆色の町」
エッセイストで旋盤工の作者の語る“鉄の匂い”。芸北の鍛冶屋、のちに自転車店であった老人が、砂鉄には匂いがあると話していた。

「今西栄太郎は、署長の好意で出してくれたジープに乗って亀嵩に向かった。道は絶えず線路に沿っている。両方から谷が迫って、ほとんど田畑というものはなかった。そのせいか、ところどころに見かける部落は貧しそうだった。
・・・仁多の町はこの地方の中心らしく、商店街も並んでいた。・・・眠ったような商店街の店先には、電気器具や、雑貨や、呉服物などがあった。「銘酒、八千代」の看板が目に付くのは、たぶん、この辺りで醸造される酒なのであろう。」
『松本清張“砂の器”』 亀高の巡査であった殺人事件の被害者を調べに奥出雲の仁多から亀高にむかった情景。栄太郎は刑事、映画では丹波哲郎が演じた。
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ここで書かれた鉄道、いまのJR木次線は出雲大川と古代呼ばれた斐伊川沿いではなく、まるで八岐大蛇のように大きく蛇行して、斐伊川に接するとすぐに山中へ向きをかえる。路線に沿って備後落合から宍道まで、太い、細い様々な道を走った。オロチルートと密かに命名している。
亀高の駅に東、横田から入った路線は反転して南下し仁多へ向かう。銘酒・八千代の醸造元の八千代酒造は廃業されて、奥出雲町出資の第三セクター・奥出雲酒造に変わり、銘酒・仁多米と名を替え、会社は亀高の町はずれで道の駅を併設し、以前TVドラマとして放映された「砂の器」のセットが店内に置いてあった。いまはどうなっているのだろうか。

JR亀高の駅は町はずれで、集落は駅の北3kmにあって“貧しそう”な町ではない。“道の駅”も駅から離れて集落そばにある。
亀高の南の仁多、東の横田、西の八代、北の比田と小さい盆地や川沿いの平地が点在して、どこも田園で静かで奥出雲の穀倉といわれる。

亀高の北になる比田に伝説がある。「播磨の北西部、伯耆の国(鳥取県)と県境に近い岩鍋、今の千草町岩野辺から金屋子神が白鷺になって、西へ向かい、出雲の黒田の比田のカツラの木に止まった。白鷺を見つけたアベ氏に『金屋子神である、ここで鉄を沸かす、鉄を吹く』と神託があり、地元の朝日長者といわれる者がアベ氏を神主として鉄生産を始めた。
それは、天明4年の“鉄山秘書”に書かれている。 谷川健一・地名と民俗学そして日本」
比田・黒田には金屋子神社が鎮座している。この神社が出雲のたたら製鉄の神・金屋子神の本拠だという。谷奥で民家も途切れた高い杉の森に流れが淀む池を配置した、重厚な雰囲気の境内奥に金屋子の神が鎮座している。カツラの古木も点在している。

奥出雲にはたくさんのたたら製鉄の遺構が残っていて、それどころか横田の大呂では、今もたたらの炉が稼働している。大“ろ”と呼ばれる所以かもしれない。遺構の羽内谷鉄穴流が山の神神社そばに残されている。広島・県民の森比婆山の鉄穴流遺構よりも大きい。
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砂鉄は花崗岩の砂を水流で強く流し、もっとも重い比重の砂鉄が残ることで採取される。この砂を流すとき、石垣で囲った水流の受け皿を用意し、後にここを田として作り替える“流し込み田”がつくられ、奥出雲の棚田の景色を出現させた。
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これらの田で作られる米は美味しいとの評判がある。「土壌がアルカリ性である場合、鉄がほとんど溶けていないため、植物は鉄を吸収できずに鉄欠乏になります。土壌中の溶けにくい鉄を吸収するために、イネ、ムギ、トウモロコシなど主要な穀物が属するイネ科の植物は、キレート物質の「ムギネ酸類」を根から分泌し、土壌中の鉄を溶かして「ムギネ酸類・鉄」として吸収しますが、これはキレート戦略と呼ばれます。 東京大学 農学生命科学研究科 プレスリリース」

砂鉄を含む酸性土壌では、この戦略を起こすことなく稲は必要な鉄分を吸収できる生育条件に恵まれて、鉄分のつくるうまみを多く感じられるといわれる。亀高の銘酒・仁多米にもそのうまみが詰まっているというのが、ここの戦略なのだろう。
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低い尾根に囲まれた小さな谷あいの盆地の棚田の底の川そばの車道から見上げる尾根の森と田との境界線に鎮守の森がポツンとみられる。どんな神様がおられるのか?と思っても、圃場整備された直線の急坂は敬遠しがちだった。ある時、広島の備北・庄原の中山峠脇の集落に登って、さらに見上げた尾根に神社の森が見えた。そこにおられた老人に神社の名を聞いてみた。「神社はこの谷の最初に造られた田そばに鎮座されたもので、そばからこの村で使う谷水がながれ出る。この村創設の場所だ。」と話してくれた。その時から、尾根に見つけた神社へ登り、その尾根を越えて、向うの斜面の村へと、ルートをつくることにした。草深い山村の創設神話に出会える気分が、きつい上りにあっても、ゲンキがでる。

そんな尾根を超える峠の道はどこも走る車もたまであるように、落ち葉や枯れ枝におおわれている。そのとき“砂鉄の匂い”を、効けない臭覚を目いっぱい活動しようとする。また、砂鉄のある場所に群生するという“ヘビノネゴザ”と呼ばれる金山草・カナヤマシダを探したりする。
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今も残る流し込み用の水路跡(例えば芸北・雲月山)の記憶から、そこの斜面にカンナ流しの水路を空想する。まるで鉄山師気分。いや、金屋子神気分。奥出雲や備北の道沿いに、箒を逆さに植えたようなカツラの高さ十数mもある大木にであったりすると、鉄山師たちの亡霊が現れる。もう空想は確信にかわり、「よぉ!」。ご機嫌さま、になれる。
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古代出雲の中心地の国府所在の大庭に鎮座する神魂神社の参道は黒田畦にある。黒田は鉄のクロガネの黒にかかわっているのだろうか。祭神はイザナミ・イザナギで、神社そばにこの神を納めたという神納に剣神社がある。

古代出雲神話には、この国創設場面に登場する「三大神剣」がすべて揃っている。
一にスサノオが八岐大蛇を切り刻んだ天羽々斬剣・アメニハバキリ。大蛇の尾から出てきた天叢雲剣・アメノムラクモ。この剣は伊勢神宮に置かれ、ヤマトヒメからヤマトタケルに渡され、草薙剣・クサナギケンと名を替えいまは熱田神宮の神宝になっている。
オオクニヌシに国譲りを迫ったタケミカズチが稲佐浜で突き立てた剣先に空中に座った剣布都御魂剣・フツミタマは高天原に帰り、神武天皇が熊野で苦戦しているとき、高倉下・タカクラジの倉庫に投げ込まれ、神武天皇にわたり、戦勝した。この剣は奈良・天理の布留神社の神宝になっている。ヤマト朝廷創建の神話は、古代出雲を経由してしか存在出来なかったのか、と。華麗なる古代出雲の剣の軌跡を見る。
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イザナミは火の神カグツチを産み、火傷で苦しむなか嘔吐を繰り返す。その嘔吐物・タグリから金山比古神・金山比売神が出現している。奥出雲の金屋子の神も金山比古神だとされる。イザナミは火の神を産む神としても記憶されていたのだろう。

「古代の製鉄は、古代規模においては信じがたいほどに大きな自然破壊をした。一山を丸裸にして木炭をつくり、その火で砂鉄を溶かす。そのため地球の半乾燥地帯で興った文明の多くがほろんだ。樹木をうしない、再生できず、それまでの盛大な冶金が衰退してしまう。
その点、日本は多雨な地帯であるため、森林の復元力がつよい。大陸の古代文明からみるとはるかに遅れていた日本列島が、いったん製鉄がつたわると、数世紀後には鉄器が豊富になり、他のアジアとはちがった社会が構成され、歴史の発展形態もべつな形をとった。その底には、その問題があるのではないか。そう思いたつと、出雲へいってしまう。そんなのが、私の旅である。 司馬遼太郎 1983・11 街道をゆく 西日本編」

出雲は山を削り、砂を流して、国を創った。その国を「砂の器」と
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by forumhiroshima | 2016-10-02 11:47
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