出雲と備後の国境をうろうろ。赤名峠の東の鞍部に、メイン街道・銀山街道をはずれた間道がある。雲石往還の一つだと聞いて、地図での破線にはいってみた。当然ダートになってるのまでは、予想していたが、車の轍がつづいていて、これは作業道になっているようで、そうなら県境をこえるみちでは無いのか?と不安になって。引き返した。
道が舗装にかわる場所に、たくさんのハチの巣箱をみていたところに車が帰りには入っていた。帽子にネットをかけたおじさんがおられる。
今年の早春に、全国でミチバチがいないことが報道されていた。温暖化なのか、と問題になって、果樹園での受粉作業に支障があるほどだとあった。その報道に付帯して、今年の夏は寒いかもしれなっから、米つくりの農家では、田に堆肥をおおめにいれて、地熱を期待するのだと、東北地方だったか、その予感にえらく感動した。ミツバチが知らせる情報を読む農業・・・自然に対峙する人々に感動してしまったのだ。
一年中田舎をうろうろしていると、季節は四つでなくて、八つぐらいには感じることがある。昔から24季というほどだから、もっと自然を感じるのが、日本人だろうが、変化するのもとして、季節をとらえても、予想など考えられない。温暖化と一口にいっても、寒い、暑いほどのもので、自然から、その変化を皮膚でかんじることなどできそうにない。が、そんな人々がおられるのだ。これを感動といわなくて、田舎うろうろしていては、それがなんだ!と自分に言ってみる。
養蜂家のおじさん、気合はいった人にたいだ。久留米ナンバーのトラックに、8888とつけている。
数十個あるミツバチの巣箱に1万から3万の蜂たちがはいっているそうで、そうなるとここに百万のハチがいるのだ!
もう九州にかえる準備にこの奥まった場所におられるのだそうで、ハチがねてる夜には、九州へかえるといっておられた。
ハチたちは今年は?花が変わってきてる様子で、彼らも戸惑っているようだ。ただすごいスピードで世代交代しているから、人間とちがって、対応は早いだろう。その変化への対応におじさん戸惑っているようだ。ハチは今年雨の夏を予想していたとおもいますか?それは彼らに聞いて見なきゃわからんよ。でもきっと話してくれんだろうね。
幹線ぞいには、ナシやりんごのカンバンがでている。彼らのお仕事の結果は、ことしまずまずらしい。