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こひちろうの独り言


マネージャーの独り言を綴ってみたりします。
by forumhiroshima
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春日の春日、ハルヒのカスガ

東大寺が建立されたころの地図で、大仏殿の南に四角の囲みが描かれていて「神地」と示されている。いまの春日大社の位置になる。ここが発掘されたことがあって、この囲の上に拝殿ができていることが確認されている。神地はあたらしい拝殿に押さえ込まれたように思える。春日大社の神々は四神。東国から勧請された神々はくわわっている。創建は768年、東大寺の創建に遅れること16年。藤原氏の守護として祭られたという。この「神地」は東に同じく記載されている「御蓋山」を拝するように東面してみえる。現在の大社は南面している。「神地」の主はいまの春日の神とは違ってみえるのだけど。
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東大寺の東の頂きも若草山ともいわれるが、三笠山で、発音はおなじミカサだ。どうしてなんだろうか。

このごろおおきな商業施設の入口に鍵付きの傘立てがなくなって、ビニールの袋が置かれる。建物にはいったときの傘はジャマで持ち歩く不便を感じるけど、出るときに開く傘からくる、どこからか開放感を感じたりする。

傘は柄がある笠だそうだ。日本書紀にスサノオが追放されるとき、笠と蓑をつけたという。
「世に笠・蓑を著け他人(ひと)の屋の内に入るを諱(い)む、又、束草(つかくさ)を負いて他人の家の内に入るを諱む此を犯す者有れば、必ず解除(はらえ)を債(おわ)す、此れ太古(いにしえ)の遺(のこ)れる法(のり)也」
笠をつけたものは、家に入れない。このときのスサノオには、保護される家がなかった。笠と蓑が自分を守るものだった。古代には笠って、どうやらマジカルなものだったようだ。神の存在の証明か?どうか。古墳からでた鏡に笠をたてる家が刻まれている。この家にはだれがきているのだろうか?。神がいるところに笠が立てられるものだろうか。
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釈迦の姿は死後、その姿は表現されなくて、菩提樹にかけられた傘が、その下におられる釈迦を暗示していたと聞いて、その図をさがしてみたが、見つからなかった。東大寺の大仏殿の北に菩提樹があって、花は下向きに咲く。それが、笠にみえるともいうが、釈迦が坐っていた菩提樹はこの菩提樹ではないのだそうだ。
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御蓋山の蓋・ガイはキヌガサのことで、この蓋を重ねると塔・・だそうだ。笠がますますミステリアアスになってゆく。春日と笠を春日山山塊の東に求めてみた。
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「奈良に東には、春日山から高円へかけて、四、五百メートルの連山がつづいている。峠をこえる道は何本も通じているが、その向うは高原盆地で、大和の人々は平野部を“国中”
に対して、“東山中”と呼ぶ。そこの住人も“山中の人”といって区別しており、いくらか古代の山びとといった観念があるらしい。白州正子/春日の春日」

自分のクセみたいなもので、ある地域を走り出すと、とことん地域すべての道をカバーしたくなって、その結果、そこいらの峠にぶちあたる。自転車を押してもいいからと、登り始めては後悔して、そして押している。
この“東山中”へはいるには、奈良盆地からは6つの峠がある。近畿地方では、峠を坂と言ったりして、タオ(峠)とよんでいた中国地方との違いに、どんな坂?とひきよせられる。坂って峠より楽そうなんだ。その結果トボトボと自転車の押しになる。
東山中への峠道のひとつ、名阪国道が天理市街地の北からおおきく円を描きながらのぼってゆく「外輪坂」へむかった。まったくの直線コースで、後半はただただ、ゼーゼー。でも、山中への峠一つ終わった。
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くだりに入ると、いかに高く登ったことかと思った。長いダウンヒルで、寒い。それでも飛ばして、向かったのは、矢田原の春日神社。この近くに春日宮天皇陵がある。ここに埋葬されているといわれる施基皇子の葬儀が行なわれたところにあった神社をここに移転させた、と表示されている。葬儀の場所が後日、神社となるらしい。
矢田原から東へ。日笠という集落へくだる。
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ここに「田原東陵」がある。施基皇子の子息の光仁天皇陵。「笠」が、御陵との関係を考えさす。なにか関連ありそう。「(古代の春日一族)の勢力範囲を明確にしることは不可能だが、東の高原盆地から、春日山・佐保山へかけての広い地域に及んだことは、人名と地名から推察することはできる。白州正子」自分はとても推察できそうにない。春日山を越えてこの辺りまで春日といえば神社や御陵からそうだろうと思えるけど、春日山とこのあたりの間にはあの峠がある。あの峠がねえ。
一括で春日豪族の支配地域ってくくれるのだろうか。そのキーワードが笠なんだろうか?
光仁天皇御陵のそばを白砂川がながれて、この川がやはり笠の笠置で木津川に合流する。笠がここにもある。
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ふるぼけた地図の案内板がぽつんと一軒だけある民家のそばの分岐にあった。川沿いの道は手元の地図では細線。この分岐で川をこすと、上る急勾配とおもえる道が太線の国道につながっている。当然、もう登らない、を選択。これで笠置へいっきの下り。

1kmも進んだろうか、河原そばの道の上に御幣をつけた榊の枝が渡されている。
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「勧請神事」とよばれるものだとおもう。明日香の稲淵や栢森では川にかけられる。境を示していて、魔物退散の結界の標。これも、古代の山人の東山中の一つ、ってことなんだろう。一つの発見!。うれしいかった。
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そこをすぐぎてすぐに、魔物がいました。結界から約1km。道は小さな橋をわたって対岸にないると、カンバン。通行不能、ガケくずれ、だって。引き返して、地図の案内板をコツンと蹴って、登りへ。きっつい!
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春日の春日、ハルヒのカスガ。飛鳥がアスカ。平城はナラ。なにか隠されているようでは、ありませんか!。
by forumhiroshima | 2012-02-01 19:52
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