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こひちろうの独り言


マネージャーの独り言を綴ってみたりします。
by forumhiroshima
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国見

神様が新しい土地にやってきた神話には,土地の小高い山に降り立って(登って?)これからの行く末を考えるということが多い。

石見一宮の物部神社に祭られる神様・ウマシマジ命は静間川をさかのぼった鶴降山に降臨した神話がある。この山頂から見渡して,奈良の天香久山ににている神社の裏山八百山にその住居を建て,死後そこが神社になったという。

ウマシマジ命は鶴降山へ登山したのではなくて,鶴に乗って降臨している。
その山に自転車でのぼっている。

新しく整備された鶴府という集落をぬける広域農道は,まったく車がはしらないのか,とおもっていたが,トラックが行き交う。とおくにダダダ・・という工事の音。神話の気分もあまり高揚してこない。それに天気予報の小雨とはいえない大粒の雨がまじって落ちてくる。

農道から山頂への古道に。車の離合もむつかしいほどの道幅でうねりながら高度をさせいでいる。すこし平坦になった尾根の上に農家が二軒。地図ではもうそろそろ鳥居がみつかってもいいところだと,自転車を道端において,これはと思う道をあるいてみた。道端に一畑藥師の石柱やこけむした地蔵さまが点々と,とぎれとぎれにほそくなる。そして行き止まり。

またちがった道をあるく。車のワダチがそこはかと判別できる。ちいさな分岐もみのがすまいと,キョロキョロ。また舗装の車道にでてしまった。そばに二軒の民家。そのひとつにおばあさんがちょうど玄関におられる。
お宮さんはありませんか?あるけど,・・とこもられて,向かい隣の民家のお婆さんに聞けといわれる。そんなに行きにくい場所なんだろうか?と隣に声をかけてみたが,不在の様子。もどって,お婆さんにまた,尋ねる。が,なぜか,聞いてくれとだけ。
隣のおばあさんは,強烈な拝み屋さんなのかな??などと,かってな想像をして,自転車までもどってみた。

地図には山中のそれも山尾根の場所に行くとおりもの破線や細線が記入されて,神社マークはその中心に記載されているように読めるのだけど,これまでの道はそれが,その破線や細線かがわからない。ただ,藥師の石柱やお地蔵さまのありようでは,ここは,その昔はなにかおおきな集落があったかとも,おもえる。

すこしあきらめて自転車を下りにいれる。次の尾根をこえると,鶴降山(鶴府山)登山口のカンバン。山頂へゆけるのなら,いってみたい。
その奧におおきな杉林。その一本に注連縄が,朽ちてぶらさがって,そのそばにちいさな山小屋のような,拝殿。扉をあけると,正面に小窓。そこに棚があって,お神酒と三方がおいてある。それだけ。この正面に山頂があるのだろう。

登山路とある道は刈り込まれているのだけど,それは急な斜面を刈り込んであるだけで,フカフカで真っ直ぐには立ってられない傾斜に右左の足をおくような,けっこうしんどい。
すっかり雨は本降りになって,ガスもまいてきて視界はとおらない。

でも,オレサマはいまウマシマジ命とおなじになろうとしている!!などと妄想をかりたてながら,急坂を斜めに,いつまでもはいつくばって登ってみた。

山頂には正方形に板のような石が積まれ,うえに石のちいさな祠がのっている。展望はまったくなくて,天の香久山のようだとある八百山もみえなかった。

くだりに細い舗装路をいっていると,軽四のトラックがあがってきた。雨でもあるしと,道端に止まって,やりすごそうとしていると,そのトラックがそばにとまって,運転しているおじいさんが,すごい目でにらんで,そしてスタートしていった。
なにか,ここはちがう!!
国見_d0089494_14533777.jpg

トラックの荷台に一本のツルハシ。鶴・ツルは鳥をいうのでなく,鉱山の鉱脈をいい,ツルハシは鶴のくちばしに似るからと,おもいだした。ここに,そのむかし鉱山があって,いまは,あの黄色いハンカチの舞台の北海道の鉱山の町のように,あったのか?そして,今!!
by forumhiroshima | 2006-12-17 15:08
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