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こひちろうの独り言


マネージャーの独り言を綴ってみたりします。
by forumhiroshima
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救急車は入れない

総領の町でエドヒガンの里というカンバン発見!ここから登って「光」という集落にあるようで、エッセラと。「光」という地名もめずらしい。この集落の先に「山家」の地名もあった。サンカと読むのかはわからないが、あの漂白の人々なら。

エドヒガンの場所は民家の奥のようで、留守の庭先には入らなかった。では、と「山家」へ。サンカと呼ばれる人々が、ある季節になるとやってきて、竹細工物やミノや、川魚を売ってあるく。その人たちは集落の近くにはいなくて、離れた場所に小屋だてして、またいつの間にか居なくなる人たちだったようだ。宮本常一さんは彼らが定着した集落では煮炊きする場所の入り口と家への入り口が二つあると報告していて、もしかして、そんな家があるのか?なんて、想像たくましくすこし下ると、小さな交差点にでた。
民家が二つ道をへだててあるだけの場所から細い道が小川にそって上っている。なんとステキナ道なんだろうと、ふらふらと入ってみた。軽四がやっとの道はそれでも舗装してあって、古道のゆるやかなうねりとちいさな勾配をつづけてくれる。
救急車は入れない_d0089494_19333943.jpg


スギの木立をぬけると、空が開けてきた。民家の屋根が落ちて朽ちている。そのなかに青いジャンパーが掛けてある。ちいさなちゃぶ台も斜めの畳から滑り落ちそう。すこしはなれて二軒の民家。屋根も壁も壊れてはいないが、軒先の洗濯ものは、ぼろぼろに朽ちている。戸がすこし開いて傾いている。次の民家も同じ。無人の村。
救急車は入れない_d0089494_19323885.jpg

道はダートになって山へ入ってゆく、すっかり落ち葉の下になっていても、しっかりと登っていっている。
地図では大畑と記載があるが、そういえばここまで電柱もなかった。大きな泉からでる流れは陽光をうけてキラキラしている。空がすごく近い。
救急車は入れない_d0089494_19331365.jpg


自転車から降りて、すこし歩いてみた。民家から登った広場に赤土の土倉があって、くわが立てかけてある。倉の中はモーター付の草刈機が戸のすきまからみえる。いつごろ、神隠しにあったように、生活の痕跡をそのままに、ここが放棄されたのだろうか。キーと雉が飛び出した。

石見でも出雲でも行き止まりの集落にはあがってみた。まるで、集落ごとに放棄されている場所には出会ってない。舗装された道など、そんな場所にはないのだろうから。

ゆっくりと下る道でお地蔵様にであった。のぼりでは気づかなかったようだ。薬師さまのようだ。ここには救急車は入れないのだ。

「山家」の集落へでる。入り口にりっぱな地蔵堂と大歳神の神社がある。民家の入り口は一つ。もしもここが漂白の人たちの定住の住処であるとすると、大畑の人たちは、都会へと漂白を始めたのだろうか。
by forumhiroshima | 2008-12-11 19:34
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